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『舟を編む』を読んで [本の話]

わが図書館の電算システム更新と蔵書点検が2月中旬から2月いっぱいにかけて行われ、図書館が3月1日~装いも新たに(大改造がありました)開館いたしました。直前には、職員が総出でカウンターの片づけや新しい”予約受け取りコーナー”(利用者がセルフで予約の本を受け取れるコーナーです)の準備などに追われていました。開館してからもシステムのエラーなどを報告し修正してもらう日々が続いていますが、何とか落ち着いてまいりました。リニューアル開館2日目の3月2日(土曜日)には、何と一日に1万冊以上の本が返ってきました。本当に皆様図書館の開館を心待ちにされていたようで、利用され愛されている図書館なんだなと改めて感じております。システムの不具合により利用者にご迷惑をかけたりしておりますが、全く設計思想の違う新しいメーカーのシステムの導入なので、最初は多少不便に感じるかもしおれませんが、便利になったところの方が多いのでその辺をアピールできればいいなと思っています。苦情を言われることが多い今日この頃ですが、中には「図書館も新しくなってとてもきれいになりましたね。皆さんも図書館と同様ますます美しくなられましたね!!」とのお褒めのお言葉を頂いたりして、職員一同テンションが上がりました。

これからも地域の皆様に愛される図書館を目指して頑張りたいと思います。

ところで、仕事もひと段落したところで先日友人が面白いと言っていた『舟を編む』三浦しをん/著 光文社 を読みました。



通勤途中も含め2日で読破いたしました。このお話は、辞書を作る人々のお話なので、日々沢山の本に囲まれ、また利用者からの調査の依頼があった際には、事典や辞書類と触れることの多い司書にとってはとても身近に感じられるお話です。この本を読んで改めて日本語の多様さ、そして素晴らしさを再認識しました。また辞書を作る人々の日常をユーモラスに描いており、思わず笑い転げてしまうような場面もありました。通勤途中の電車の中では笑いをこらえるのに必死でした。あまり詳しいことを書くとまだ読んでいない方に申し訳ないので詳細は書くのを控えますが、読書好きにお勧めの1冊ですね。

子供向けサービスが担当の私ですので、仕事柄読む本は児童書が非常に多いのですが(新刊、定番児童書、古典も含めて年間かなりの数の本を読みます)、人からお勧めされると小説なども読みます。2012年は、今更ながら海堂尊にはまり、全作品を読破しました。海堂さんは以前に、わが図書館で講演して下さったこともあり、とても身近に感じている作家さんです。ちなみに、重松清さんや山本一力さん、松井今朝子さん、林真理子さん、五木寛之さん、石川英輔さん、火坂雅史さんなどがわが図書館の文学講座で講演してくださっています。昨年は渡辺謙主演で当時話題になった『明日への記憶』でお馴染の荻原浩さんが来てくださいました。

司書のくせに、本の話題が少ないブログですが、たまに本の記事も登場しますので次回をお楽しみに!

追伸

先日、姪が修学旅行土産(今時の高校生は修学旅行が海外です。ちなみに姪が行ったのはシンガポールです。)にこんな素敵な香水瓶を買ってきてくれました。写真だと分かりにくいのですが、私の大好きなブルーのボトルです。携帯電話もバッグもお財布もブルーの私の好みをちゃんと知っていてくれたのかなと、嬉しくなりました。「KN子、ありがとうね!」お気に入りのグラスの横に飾って楽しんでいます。


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5月13日は母の日でしたね!! [本の話]

例年この時期に実家に集まるのですが、今年は妹の出産もあり4月29日に実家で集まったのです。しかしながら、この日はパートナーのお父様の13回忌で実家には行けませんでした。でも、事前にちゃんといつものカーネーションを贈る手配をしておいたので、12日に母からお礼の電話が来ました。私は仕事中でしたのであいにく電話には出られませんでしたが、喜んでくれていたようなので良かったです。母の日にカーネーションなんて月並みなんですが、私が毎年母の日にカーネーションを贈るのにはちゃんとした訳があります。それは以前母から言われた「お母さん、実は真っ赤なカーネーションが好きなのよね!」という一言です。それ以来、懲りもせず毎年カーネーションを贈り続けている私なのでした。でも、最近は姉が真っ赤なカーネーションを贈っているみたいなので、私はいろんな色のカーネーションを贈るようになりました。今年はグラデーションピンクと言う品種で、色がだんだんとかわっていくというものを選びました。どんなふうに変わるのか、実家に行った時に見せてもらおうと思います。

「お母さん、いつも本当にいろいろと
ありがとうございます」<m(__)m>

12日は私も仕事だったのですが、母の日の前日だったので毎週土曜日に開催しているお話会では、母の日にちなんだというか、おかあさんのお誕生日のお話をやってみました。マージョリー・フラックの『おかあさんだいすき』岩波書店刊の絵本の中の「おかあさんのたんじょうび」と言うお話です。小さな男の子のダニーが、お母さんの誕生日にあげるものを探しに出かけます。いろいろな動物に出会いますが、どの動物もお母さんが既に持っているものをくれると言います。最後に相談しに行ったくまさんが、とても素敵な贈りものを教えてくれるというストーリーです。その贈り物は、お母さんの首に手を回しギュッと抱きしめて頬ずりしてあげるという、とても微笑ましいお話なんです。お金がなくても、ちゃんとお母さんに感謝の気持ちを伝えられるんだよと言うことを教えてくれるとても素晴らしい本だと思います。地味な表紙なので、なかなか手に取ってもらえませんが、子どもたちは目を輝かせてこのお話を聞いてくれます。この日はお天気が良く、みんなお出かけしてしまったのか、参加者は女の子2名でしたが、「明日は母の日だから、お母さんにこんな風にしてあげてね」というと、帰りがけに「どうも、ありがとう!」と言って、とてもうれしそうに帰って行きました。

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秋の読書第二弾 [本の話]

先日、最近読んだ本の紹介をいたしましたが、その第二弾です。
今回紹介するものもここ何カ月かで読んだものです!

『第九軍団のワシ』ローズマリー・サトクリフ/著 猪熊葉子/訳  岩波書店
ローマ軍団の百人隊長マーカスは、ブリトン人との戦いで致命的な傷を負ってしまう。叔父の家の居候として過ごしていたが、やがて行方不明になった父の軍団”第九軍団”の行方を追い、その軍団の象徴である”ワシ”を探す旅に出ることになる。果たして、”ワシ”は見つかるのか?消えた父の軍団は一体どこへ行ってしまったのか・・・?
サトクリフのブリテン4部作の第1作目です。4部作全部(『ともしびをかかげて』『銀の枝』『辺境のオオカミ』)読破しましたが、どの作品もとても面白かったです。
中学生以上にお勧めです!!


『ホビットの冒険上・下』J.R.R.トールキン/著  瀬田貞二/訳 岩波書店
我が家でのんびりと暮すことを何よりの喜びとしていたホビット(小人)のビルボ・バキンズは、魔法使いのガンダルフの強引なやり方で、13人のドワーフ小人たちとともに、竜にに奪われたドワーフたちの財宝を取り戻すための冒険に出ることになります。途中何度も我が家へ帰りたいと願うビルボですが、冒険の中でドワーフたちを助けながら立派に自分の役目を果たします。この冒険の中で手に入れた指輪をめぐる物語が、かの有名な『指輪物語』です。指輪物語は全3部作の長編大作です。こちらは、10年以上前に読みましたが、もう一度読みなおそうかなと思っています。
『ホビットの冒険』
は小学校高学年以上なら読めるのではないかと思います。

『秘密の花園』バーネット/作 猪熊葉子/訳 福音館書店
インドで両親を亡くしたメリーは、イギリスに住むおじさんに引き取られます。インドで厄介者扱いされていたメリーの心はすっかりねじ曲がっていましたが、おじさんの家で出会った人たちのおかげで、次第に子どもらしさを取り戻していきます。そしてある日、立ち入りを禁じられていた秘密の花園の鍵を手に入れ、その庭を再生させようと考えるのですが・・・。
小学校中学年以上に良いと思います。

最近は、週に2-3冊のペースで読んでいます。この頃のお気に入りは持ち運びに便利な新書サイズの”岩波少年文庫”シリーズです。

久しぶりにちょっと本の話・・・ [本の話]

ブログのタイトルに”ライブラリアン”と銘打っているのに、本の話が少ないのですが、読書の秋と言うことで久しぶりに本についてのお話をしたいと思います。引っ越してから、電車通勤になったので、前よりも本を読む時間が増え嬉しいです。その代わり、おはなしの練習(いつも車の中でしていた)ができなくなりましたが、それは家での練習に切り替えることにしました。
さて私は、図書館で児童向けサービスを担当しています。そのためプライヴェートでも読むのは結構児童書が多いのです。子ども時代の読書経験が非常に少ないため、その溝を埋めるべく目下中学生向け(私の中学時代はバドミントンと勉強に明け暮れていました)の本を中心に読んでいます。
ここ1カ月のうちに、読んでおもしろかった本を紹介・・・

『クローディアの秘密』カニグズバーグ/作 岩波書店


長女だからという理由で、不公平な扱いをされていると感じた成績優秀なクローディア(12歳)が、弟のジェイミーを連れてニューヨークに家出します。家出した場所は、何とメトロポリタン美術館。綿密な計画を立て、誰にも見つかることなく1週間も美術館で過ごすのですが、この美術館がオークションで手に入れた”天使の像”の作者(ミケランジェロではないかと言われている)の謎を調べることに・・・。果たして、”天使の像”の作者は本当にミケランジェロなのか?
ストーリーの面白さははもちろんのこと、クローディアの美術館に関しての知識には目を見張ります。また図書館での調査の仕方にも精通していて、12歳とは思えないほどです。図書館が出てくることも私の好みですが、これは間違いなく小学生高学年から中学生に読んでほしい作品だと思いました。高校生の姪にも勧めてみようかな!!K子読んでる?


『王への手紙』上・下 トンケ・ドラフト/作 岩波書店


見習い期間を終え騎士に任命される前夜、礼拝堂の中で誰とも話さず、騎士となることだけを考えなければならない試練の時に、勇者ティウリの息子ティウリは、外からの助けを求める声に耳を傾けます。そして、ついに掟を破り、見知らぬ男から託された手紙を、隣国のウナーヴェン王国の王へと届ける旅に出ます。途中で沢山の敵に襲われながらも、良き騎士と出会い手助けを得ながら、ひたすら手紙を届けると言う使命を果たそうとするティウリ。無事に手紙を王に届けることができるのか・・・。
このお話の続きの
『白い盾の少年騎士』上・下 も同じくお勧めです。
ストーリー展開の良さと、場面描写の素晴らしさには驚きました。読んでいるだけで、様々な場面が目の前で展開されていきます。ドキドキハラハラの冒険物語ですが、男の子だけでなく、間違いなく女の子も面白いと思ってくれること間違いなしです!!



『ツバメ号とアマゾン号』上・下アーサー・ランサム/作 岩波書店

ジョン、スーザン、ティティ、ロジャの四人の兄弟が、夏休みの間訪れている湖の無人島で過ごすと言うお話。四人の兄弟は、ツバメ号という一台のヨットを操り湖での休暇を楽しく過ごします。そして、周りの大人も子どもたちの想像の世界を理解し、子どもたちの素敵な夏休みに一役買ってくれています。こんな夏休みを過ごせたら、私もインドア派ではなくアウトドア派になっていたかも!!と思えた作品です。子どもたちの無人島でのドキドキわくわくの生活と、アマゾン海賊やキャプテンフリントとの対決も読みごたえバッチリです。
こちらの作品、ずーっと読みたいと思っていたのですが、本の重さに耐えきれず読むのを断念していました。ところが、最近になって18cmサイズの本が発売になり、晴れて読むことができたのでした!!読み終わって「あー、面白かった」ととても爽快な気分になりました。

続きのお話

『ツバメの谷』上・下

『長い冬休み』上・下

も読破しましたが、どれもおすすめです!!続きの『オオバンクラブの無法者』がもうすぐ『オオバンクラブ物語』上・下として岩波少年文庫版で出版される予定なので、こちらも早く読みたいなと思います。

司書(特に児童サービス担当者)・学校司書の方にお勧めできる本
私たち児童サービスを担当する司書にはバイブルである『読む力は生きる力』や『物語は生きる力を育てる』を書いた著者 脇明子さんの2冊の本です。こちらは、今年の5月、6月に出版されたもので、出版後間もなく読んだ本です。

『子どもの育ちを支える絵本』脇明子/著 岩波書店

保育園、幼稚園での実践をもとに、子どものための絵本についてとてもわかりやすく解説してくれています。

『自分を育てる読書のために』脇明子/著 小幡章子/著 岩波書店

中学校の学校司書として赴任した新任の学校司書の小幡章子さんが、子どもたちの読書の記録をつけ、実際にどうのようにして子どもたちに、良い本との出会いを手助けしたかと言うことが実践的な形で書かれています。これを読むと、今の中学生の読書環境がどうなっているのかと言うことも良く分かります。学校司書のみならず、私たち司書にとっても勉強になる1冊です。何度も読み返してます!!

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長らくお休みしていました、大好きな本の話を一つ [本の話]

ここしばらく体調を崩していまして更新ができませんでした。
ご心配をおかけしております。今は何とか落ち着いています。料理のアップが難しいので、先日読んだ本の感想を・・・
現在読んでいるのは、池上彰さんも子どもの頃に読んでいたというドリトル先生の月シリーズです。つい最近読み終わったのが、第1作目『ドリトル先生と月からの使い』ヒュー・ロフティング/作 井伏鱒二/訳 岩波書店刊です。ドリトル先生のシリーズはほとんど読んでいたのですが、月シリーズのみまだ読んでいませんでした。同僚いわく、ドリトル先生の中では、月シリーズが一番おもしろいとのことで、ずいぶん前から気になってはいたのですが、ちょっと違うものを読んでいましたので、やっとこのシリーズにたどり着くことができました。動物たちが今までの経験を話してくれたり、人からの視点ではなく動物からの視点で人間を観察している面白さと、ありえないような生き物との出会いや月への旅立ち等、随所に面白さドキドキ感があります。小学生中学年くらいから楽しめる内容だと思います。科学がこれほど発達した現代においても、その輝きは全く失われず、ファンタジックな色合いも見せてくれます。私がこのブログに書いている本の話は、お勧めのものしか書いていませんが、年頃のお子さんをお持ちの方がいらっしゃいましたら、ぜひお勧めいたします。順番としては、『ドリトル先生アフリカゆき』『ドリトル先生航海記』が先ですが、これだけでも十分に楽しめます。初めからと言う方は、アフリカ行きからぜひどうぞ!!これも、数年前に読みましたが、すごく楽しめました。また良いのが、井伏鱒二さんの訳です。素朴ながらもとても美しい日本語で書かれています。そう言う意味でも大変お勧めな一冊ですね!!
今は『ドリトル先生月へゆく』を読んでいます。
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仕事他いろいろなことが重なり [本の話]

忙しさにまぎれ、なかなかブログの更新ができませんでした。
この状況は、12月の大人のためのおはなし会が終わることまで続きそうです。しばらく、ブログの更新ができないかもしれませんが、まとまった休みが取れましたら更新したいと思います。
ところで、最近『トムは真夜中の庭で』ピアス著を読みました。あっと言わせる展開、心温まるお話しに思わず引き込まれました。最後は感動で久々に泣けてしまいました。これを、子供のころに読んでいたら良かったのに、と思う作品でした。多感な姪っ子にもぜひお勧めしたいと思いました。
ところで、仕事でもなかなかうまくいかないことが続いていますが、引き続き体に気をつけて頑張りたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
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ルイス・サッカーの『穴』を読んで [本の話]

今日は、朝から夏休みのお勧めリストを書くために読書三昧の一日でした。読んでいたのはルイス・サッカーの『穴』という作品です。さえないデブのスタンリー・イェルナッツ(StanleyYelnats 右から読んでも左から読んでもスタンリー・イェルナッツ)という少年の物語。イェルナッツ家は代々ツイていない家柄で、スタンリーも無実の罪でグリーン・レイク・キャンプという施設に行くことになります。実はイェルナッツ家はスタンリーのひいひい爺さんの代にマダム・ゼローニによって呪いをかけられていたのです。そこでは、ひたすら”穴”を掘る生活が待っていました。キャンプでの生活で、たくましく成長していくスタンリーは、そこで出会ったゼロ(ヘクター・ゼローニ)と大冒険を繰り広げ、知らず知らずのうちに先祖代々の呪いを解くというお話。お話の中にどんどん引き込まれて、あっという間に読んでしまいました。うん、中学生に間違いなくお勧めできる1冊だと確信しました。
今日は、これからスポーツクラブで泳いでくる予定です。夕飯は何にしようかな?美味しくできたらまたレポートします。

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プロフィールに好きな本の話と書いてあったのに!? [本の話]

いつも、夕食とワインやお酒の話ばかり書いていましたが、プロフィールをみると、好きな本の話と書いてありました。なので、今日は大好きな本の話を書こうと思います。タイトルにある通り、私はライブラリアンです。ライブラリアンって?と思われる方に説明いたしますと、図書館で皆様の資料探しのお手伝いや調べ物のお手伝い等をする”司書”というお仕事です。某市の公共図書館で働いております。担当は児童サービス。つまり子供向けサービスの担当です。お子さん向けのお勧め本の展示や、おはなし会の開催、子供向けのお勧めのリストの作成など子供向けサービス全般を担当しております。今は、夏休みにお勧めするリストの作成を行っております。私、児童サービス担当とは言ってもこの担当になるまでは、児童書のことはほとんど勉強をしたことがありませんでした。担当になってから、基本の絵本100冊を読み、子供向けサービスの本を読んで勉強したり、研修を受けたりしてきました。現在もまだまだ勉強中の身であります。
この担当になってから、児童書の素晴らしさに改めて感動しています。特に好きな作家はリンドグレーンとファージョンです。特にファージョンの作品は、何度も読んでいます。今も『ムギと王さま』を読み直しているところです。私とファージョンの作品との出会いは、まず「おはなし」から始まりました。「おはなし」というのは、語り手がそのお話を自分のものとし作り上げた世界(おはなしを覚えるだけでなく、その世界を自分の中に作り上げる)を、語り手を通して聞くことです。朗読とは違い、語り手と聞き手の間に本は存在しません。語り手の世界がダイレクトに聞き手に伝わります。「おはなし」として聴いたファージョンの世界に、とても心を惹かれたのでした。ファージョンの作品は、本を目で読むだけは味わえなかった素晴らしい世界を私に教えてくれたような気がします。
私の読書体験は、小学生1年生の時に担任の先生が読み聞かせてくれた絵本から始まります。その時に読んもらった『ちいさいおうち』『三びきのやぎのがらがらどん』『ぐりとぐら』『すてきなさんにんぐみ』など今では定番名作絵本とよばれる絵本は、私の心の宝になっています。3,4年生の頃には、担任の先生が国語の時間や朝自習の時間などに読んでくれたいろいろな楽しい本との時間がありました。その中でも特に印象に残っているのは。黒柳節子さんの『窓ぎわのトットちゃん』でした。その後5,6年生になると部活や勉強に忙しくなり、全く本を読まなくなってしまったのですが、高校生の時にクラスの図書委員の子に連れられて通った図書室で、本との再会を果たしたのでした。長い間、本とは離れた世界にいたわけですが、なぜかすんなりと本の世界に戻ることができました。それは、小学生のころに出会った良い本との思い出のおかげだったのではないかと思っています。
今、仕事で本に(特に子どもの本)関わっていられることは、私にとってとても幸せなことです。子どもの頃に少しでも楽しい本と出会えた思い出があれば、その人はいつでも本の世界に戻ってくることができると私は思っています。これからも、皆さんと本との素晴らしい出会いのお手伝いができたらいいなと思っています。

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