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プロフィールに好きな本の話と書いてあったのに!? [本の話]

いつも、夕食とワインやお酒の話ばかり書いていましたが、プロフィールをみると、好きな本の話と書いてありました。なので、今日は大好きな本の話を書こうと思います。タイトルにある通り、私はライブラリアンです。ライブラリアンって?と思われる方に説明いたしますと、図書館で皆様の資料探しのお手伝いや調べ物のお手伝い等をする”司書”というお仕事です。某市の公共図書館で働いております。担当は児童サービス。つまり子供向けサービスの担当です。お子さん向けのお勧め本の展示や、おはなし会の開催、子供向けのお勧めのリストの作成など子供向けサービス全般を担当しております。今は、夏休みにお勧めするリストの作成を行っております。私、児童サービス担当とは言ってもこの担当になるまでは、児童書のことはほとんど勉強をしたことがありませんでした。担当になってから、基本の絵本100冊を読み、子供向けサービスの本を読んで勉強したり、研修を受けたりしてきました。現在もまだまだ勉強中の身であります。
この担当になってから、児童書の素晴らしさに改めて感動しています。特に好きな作家はリンドグレーンとファージョンです。特にファージョンの作品は、何度も読んでいます。今も『ムギと王さま』を読み直しているところです。私とファージョンの作品との出会いは、まず「おはなし」から始まりました。「おはなし」というのは、語り手がそのお話を自分のものとし作り上げた世界(おはなしを覚えるだけでなく、その世界を自分の中に作り上げる)を、語り手を通して聞くことです。朗読とは違い、語り手と聞き手の間に本は存在しません。語り手の世界がダイレクトに聞き手に伝わります。「おはなし」として聴いたファージョンの世界に、とても心を惹かれたのでした。ファージョンの作品は、本を目で読むだけは味わえなかった素晴らしい世界を私に教えてくれたような気がします。
私の読書体験は、小学生1年生の時に担任の先生が読み聞かせてくれた絵本から始まります。その時に読んもらった『ちいさいおうち』『三びきのやぎのがらがらどん』『ぐりとぐら』『すてきなさんにんぐみ』など今では定番名作絵本とよばれる絵本は、私の心の宝になっています。3,4年生の頃には、担任の先生が国語の時間や朝自習の時間などに読んでくれたいろいろな楽しい本との時間がありました。その中でも特に印象に残っているのは。黒柳節子さんの『窓ぎわのトットちゃん』でした。その後5,6年生になると部活や勉強に忙しくなり、全く本を読まなくなってしまったのですが、高校生の時にクラスの図書委員の子に連れられて通った図書室で、本との再会を果たしたのでした。長い間、本とは離れた世界にいたわけですが、なぜかすんなりと本の世界に戻ることができました。それは、小学生のころに出会った良い本との思い出のおかげだったのではないかと思っています。
今、仕事で本に(特に子どもの本)関わっていられることは、私にとってとても幸せなことです。子どもの頃に少しでも楽しい本と出会えた思い出があれば、その人はいつでも本の世界に戻ってくることができると私は思っています。これからも、皆さんと本との素晴らしい出会いのお手伝いができたらいいなと思っています。

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